この3Dテクスチャは、元々エイリアシング(*1)が発生しにくく、柔らかで滑らかな質感を表現できるボリュームデータにLOD(*2)を採用することで視点との距離が変化してもエイリアシングの発生を抑えることが可能となります。
また見る方向によって色や見かけの大きさが変化するオブジェクト、つまり微細な表面構造を持つオブジェクトは、単純な濃度値としてのボリュームデータ(*3)では対応できないため、オブジェクトメッシュの法線ベクトルを考慮したボリュームデータ形式を採用すことにより、ポリゴンメッシュ(*4)をシェーディングした場合と変わらないリアルな、視点変化による色や、Shade(陰)、Shadow(影)の変化をレンダリングすることができます。
「3Dテクスチャ・シェーダ」では、3Dテクスチャの配置領域をバウンディングボックス(*5)として定義します。
シーン上では単純な形状のバウンディングボックスとして扱うため、複雑な形状のオブジェクトをポリゴンのまま扱う場合に比較し、多数のオブジェクトを置いても操作レスポンスが高速になります。
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*1 エイリアシング
微細構造(高周波成分)の離散的サンプリングによる認識誤り
*2 LOD
複数解像度ボリューム
*3 ボリュームデータ
形状モデルの特徴ベクトルからなる3次元配列
*4 ポリゴンメッシュ
境界面の明確な多面体モデル
*5 バウンディングボックス
ボリュームデータが格納され、多面体で構成された単純な形状のオブジェクト
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