コンピュータ・グラフィックス(CG)技術の進歩には目を見張るものがある。米国の映画においてCGを活用した場面が、「本物以上にリアリティがある」と評価されたとしても、その発言は今や何の新味もない。
本事業はCGの研究家として世界的に著名な岩手大学工学部千葉則茂教授の指導を基に、高齢者の精神を対象としたシステムを研究開発し、需要を開拓する事業である。 現在教授は、自然景観、樹木、水流、火、盆栽など、自然を対象にしたCGの研究をされている。本事業ではそれらの自然素材を、高齢者が好み、かつ人間精神に深い安らぎをもたらすといわれる、日本庭園の再現に活用し、大きな液晶等の画面に映し出されたCG等の映像を、高齢者たちが画面と双方向で様々にやりとりしながら、そのCG映像の中を探索するシステムを開発する。
本事業は、高齢者の精神介護をその市場として需要開拓するものである。病院、老人保健施設などの高齢者の集会場が対象となる。